「ピーナッツ習慣で脳梗塞リスク2割減」国立がん研究センターが報告
私たちの体内では、呼吸によって体内に取り込まれた酸素の一部が活性酸素となって、金属がさびるように、細胞を酸化させて老化を招きます。本来であれば、それに対抗する物質も作られるのですが、加齢によってその量は不足してくる。レスベラトロールという成分には、この活性酸素の悪影響を抑える働きがあり、血管の若々しさを保ってくれるのです」
そんなにおいしい効果があるのなら、あの薄皮を剥がす行為はなんともったいなかったことか!
さらに、ピーナッツに多く含まれている脂質や食物繊維にも、血管をしなやかにする効果があるという。
「ピーナッツの約半分を占めるのが脂肪ですが、悪名高いコレステロールはほぼ含まれていません。オメガ6脂肪酸のリノール酸やオメガ9脂肪酸のオレイン酸など良質な脂質が主体で、悪玉コレステロールの数値を下げ、血管の老化現象の一種である動脈硬化を防ぎ、やはり血管を若返らせてくれます。また、食物繊維は善玉菌のエサとなって腸内環境を整えるだけでなく、食後の血糖値の急上昇をゆるやかにする働きもあります。これにより、血管にダメージを与える糖尿病を予防する効果があるのです」
血管の老化を防ぐビタミンE、血圧の上昇を抑えるマグネシウムやカリウム、血液を作る鉄などのミネラルもピーナッツに含まれる成分だ。