不眠の人におすすめ!自律神経を整える「薬指輪ゴム」でぐっすり
薬指輪ゴムで安眠・快眠!
「私たちの体には重心があり、重心のバランスが崩れることで体のゆがみや体調不良を招きやすくなります」
こう話すのは身体均整師の田川直樹さんだ。田川さん自身、自らのアレルギー性鼻炎に悩まされていたことから、体のバランスを整えて改善させる方法に注目するようになったという。
「不調のある場合、体の重心は左右どちらかに片寄ります。左に重心がかかっていると交感神経が緊張気味で、右に重心がかかっていると副交感神経が優位気味です。どちらに片寄っていても、体のバランスが悪いことを意味します。ところが、経絡やツボを刺激することで、このバランスを簡単に整えることができるのです」(田川さん・以下同)
私たちの自律神経は交感神経と副交感神経の絶妙なバランスで成り立っている。自律神経は免疫力、睡眠、精神安定など、私たちの基本的な健康に関係しており、自律神経を整えるだけで、さまざまな不調を改善することができる。
となると、自律神経を簡単に整える方法を知りたい。
まず必要なのが重心チェック。
【重心をチェックする方法】
肩幅ほど両足を広げて立ち、かかとが上がらないようにして体を右と左にゆっくりとひねってみよう。真後ろに対象物を設定し、どちらにひねったほうがその対象物が見やすいかで判断できる。左にひねりやすい人は「左重心」、右にひねりやすい人は「右重心」。よりひねりやすいほうに重心がかかっているということだ。体をひねるときは、かかとが上がらないよう注意。
ひねりやすいほうを確認したら、そちら側の腕や指など、上半身の一部を軽く圧迫する。こうすることで、優位になっている側の作用を抑えて左右のバランスが整うのだそう。
最も手っ取り早く、効果的なのが薬指に輪ゴムを巻く方法。
「指の中でも薬指には三焦経(さんしょうけい)と呼ばれる自律神経を整える経絡が走っており、爪の生え際のところに関衝(かんしょう)というツボがあります。このツボは優位になっている交感神経を抑える作用があるだけでなく、脊椎の腰部のいちばん上にある骨、腰椎の1番のゆがみを整える働きもあるのです」
腰椎の1番も頭の神経につながっているという。考えすぎたり、いつも悩んでいる人は、ここがゆがんでいて、関衝を軽く圧迫することで、頭の血を下げて、脳の疲れをとることができる。
■薬指輪ゴムを始めたら睡眠導入剤が不要に
「もちろん、関衝を押すだけでもいいのですが、長時間ツボを刺激したいときには輪ゴムを軽く巻くことで体が整いやすくなります」
右にひねりやすい人は右手の薬指、左にひねりやすい人は左手の薬指に軽く2、3重ほど巻いて、もう一度重心チェックをしてみよう。前より左右差が少なくなっていることに気づくだろう。
このポイントは不眠に悩まされる人や、自律神経のバランスが整いにくい人におすすめだ。
実際、田川さんのもとに通う70代の女性2人は、薬指輪ゴムでぐっすり眠れるようになったのだという。
「お一方は、睡眠導入剤まで服用するほど長年不眠に悩まされていたのですが、薬指輪ゴムを始めたら、すぐに眠れるようになり、お薬が不要になったくらいです。早い人はそれくらい即効性があります」
寝る前に薬指輪ゴムをするのもいいが、根本的な体質改善を目指したり、日中の体調も整えたいなどの場合は、終日つけたままでもよいそう。
「ただ、毎回必ず重心チェックをして左右差を見てから、輪ゴムをする指を決めてください。日によって重心が変わるからです」
毎日重心チェックをしているうちに、自分の体調の変化に敏感になる人もいるそう。手軽で誰にでも簡単にできる健康法だ。早速試してみよう。