高血圧改善に便秘予防も!医師が「生姜ココア」活用ワザを推奨
さらに、このジンゲロールは熱を加えることで徐々にショウガオールに変化します。ショウガオールになると、血行を促進するだけでなく、抗酸化作用や抗炎症作用も強くなるのです」
抗酸化作用や抗炎症作用によって、アンチエイジング効果のほか、がんの予防も期待できる。
■ココアにも高血圧、脂質異常の予防・改善の効果
これほど健康効果の高い生姜だが、毎日一定量の生姜を取り続けることはなかなか難しい。そこで平柳先生が考案したのが、「生姜を飲む」という方法だった。
「生姜と何かを組み合わせて飲むことで、手っ取り早く生姜の成分を取り入れられたらと考えていたところ、思いついたのがココアでした。ココアにはタンパク質、脂質、食物繊維、カリウム、鉄、ビタミンB群など栄養分が豊富で、高血圧や動脈硬化、貧血、脂質異常、肥満、便秘の予防・改善によいと考えられています。また食物繊維が豊富なことから、大腸がんの予防が期待できます」
さらにココアに含まれるフラバノールというポリフェノールも血圧を調整する働きがわかっており、
’20年にはココアが成人の認知機能を高めるという研究結果も発表されたのだとか。
日本人の半数以上が、がん、心疾患、脳血管疾患のいずれかで亡くなる現代、ココアと生姜はこれらの疾患によい影響を与えてくれる食材なのだ。