柴咲コウも実践!専門医が語る「トマト味噌汁」の栄養効果
特に、いわゆるメタボな中高年の人の糖尿病の場合、多くはインスリンの働きが悪くなることが原因だという。
「リコピンは、体内でアディポネクチンというホルモンを増やすことで知られます。このホルモンはすい臓から分泌されるインスリンの効きをよくするので、インスリンの働きが悪くなって血糖値が上がってしまうメタボ型の糖尿病の人に効果があるんです」
同じように、みそに含まれる大豆たんぱくのβ-コングリシニンにも、アディポネクチンを増やす働きが確認されているのだ。
トマトとみそを合わせて取ることで糖尿病を改善できる。効果はそれだけではない。
「血糖値が上がると、動脈硬化が進み、毛細血管が詰まりやすくなります。これが目の網膜症や腎臓の腎症といった合併症を招く原因になります。こうした毛細血管の詰まりを防ぐのに、抗酸化物質が非常に大きな役割をするんです」
その抗酸化物質が、トマトでは、リコピン、β-カロテン、みそにはメラノイジンなどが豊富に含まれる。
「リコピンとメラノイジンは、両方とも、熱に強いのが特徴。ですから加熱してみそ汁にしても、その効果は変わらないんです」
泰江先生のクリニックでは、すでに数百人がこの「トマトみそ汁」