「肌の常在菌」のバランス崩して汚肌を招く…やりがちNG習慣
最近耳にする「美肌菌」。肌の美しさ、若々しさには、その美肌菌のバランスを整えることが必要不可欠だという。
美肌菌に関する著書もある小林暁子先生に、「美肌菌」とは何かを聞いた。
「肌には1,000種類もの皮膚常在菌が存在し、その中に“美肌菌”と呼ばれる表皮ブドウ球菌があります。その表皮ブドウ球菌が、自ら肌を守るバリア機能を高めてくれるのです。また、うるおいをつくったり、悪さをする菌を抑えたり、肌の健康と美しさを保つためには欠かせない菌です」
■肌の常在菌と菌のバランスを崩すNG習慣
【表皮ブドウ球菌】
皮膚表面や毛穴に存在する。汗や皮脂をエサにして、美肌に欠かせないグリセリンや脂肪酸をつくり出す。グリセリンは、肌の保湿成分として働き、皮膚のバリア機能を高める。
脂肪酸は、肌を弱酸性に保ち、抗菌ペプチドという物質を作り出すことでニキビなどの肌荒れを防ぐ。
〈菌のバランスを崩すNG習慣〉:顔の洗いすぎ、洗顔料や洗浄料の過剰使用、長時間の入浴、無理に角質を落とすようなセルフケア(剥がすタイプのパックやピーリングのやりすぎ)など。
【アクネ桿菌】
毛穴や皮脂腺に存在し、皮脂をエサにしてプロピオン酸や脂肪酸をつくり出す。これにより皮膚が弱酸性に保たれ、肌トラブルのもとになる細菌の増殖が抑えられる。一般的にはニキビの原因として悪者扱いされるが、過剰に増殖しなければニキビの原因にはならない。
〈菌のバランスを崩すNG習慣〉:紫外線、ストレス、喫煙、過剰なスキンケアなど皮膚への刺激。
【黄色ブドウ球菌】
皮膚表面や毛穴に存在する。存在しているだけではトラブルにならないが、紫外線やストレス、タバコ、過剰なスキンケアなどによって皮膚がアルカリ性に傾くと、増殖して肌荒れやアトピー性皮膚炎などの問題を引き起こす。
〈菌のバランスを崩すNG習慣〉:洗顔・洗浄不足(ただし顔の洗いすぎもNG)、脂っこい食べ物のとりすぎなど偏った食生活、不規則な生活習慣、ストレス。
「美肌菌は腸内環境と密接な関係にあるため、食事による体の内側からのケアも大事。また、美肌のためにはスキンケアと同様、腸マッサージやストレッチなど、腸のケアをする必要があります」
腸マッサージやストレッチと美肌菌には、いったいどのような関係があるのだろうか。「いくら食事をきちんとしても、腸の働きがよくないと、摂取した栄養が十分に吸収されず体内で栄養不足の状態が生じるため、美肌菌は育ちません。そこで、マッサージやストレッチで外側から腸に刺激を与えることで腸が活性化され、スピーディに美肌菌のバランスが整い、美肌が叶います」
どれくらいを目安に頑張ればいいのだろうか。
「肌のターンオーバーの周期は、基底層で作られた角化細胞が角質細胞になるまで14日、角質細胞が角片になって表皮から剥がれ落ちるまで14日と、2週間ずつのサイクルを繰り返しながら約1カ月で生まれ変わります。腸内環境の生まれ変わりも2週間が目安。ただ、年齢を重ねるごとに細胞の働きが弱くなるため、読者世代は新陳代謝の周期が多少長くなる場合も。
食生活、スキンケア、マッサージやストレッチを続けていれば、確実に美肌菌は育ち、肌状態は改善されます。一生付き合っていく自分の肌を、この機会にリセットしてみてください」
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