A型は胃がん、O型は胃潰瘍…血液型別「なりやすい病気」
【貧血】A型、O型
「’10年、理化学研究所と東京大学の研究チームが、赤血球の中にあるヘモグロビン濃度と、血液型の関連を調べた研究では、B型とAB型の女性に比べ、A型とO型の女性が21%も貧血のリスクが高いという結果に。貧血は女性に多く、主に原因は生理で、4人に1人の割合で起こります。予防的に、鉄分をサプリなどで補う方法もあります」
【脳梗塞】B型、AB型
「ワシントン大学が’09年に30~79歳の脳梗塞患者約450人を調査したところ、B型遺伝子を持っているB型とAB型の人は、O型に比べて脳梗塞の発症リスクが1.59倍という結果が出ました。心臓病同様に、AB型のリスクの高さが目立ちます。脳出血と血液型との関連については、症例数が少ないこともあり、証明されませんでした」
【卵巣がん】B型、AB型
卵巣がんの約10%は遺伝的要因によるものとされる。「ハーバード大学のコホート研究によると、’96年から’06年の10年で卵巣がんを発症した人のうち、O型に比べ、B型とAB型が1.41倍も発症率が高いことが判明。A型では発症率の優位な増加は見られず、卵巣がんにはB型抗原の血液の特徴が関連しているという指摘もあります」