体の不調にも!おいしさアップの「蒸しいため」で作る朝スープ
また、認知症の予防には、青魚などに含まれるDHAが有名ですが、脳の神経細胞の形成にはレシチンが重要な働きをします。レシチンを含む豆類や卵を取るようにしましょう」
人生100年時代、“健康で長生き”するために、必要な栄養素をきちんと知って、食事から取るように心がけたい。
「腰痛がつらい方は、筋肉疲労を回復させるビタミンB群を取っていただきたいし、皮膚の乾燥に悩む方には、皮膚の角質化を防ぐビタミンAや皮膚の新陳代謝を促す亜鉛が有効です。また、コロナ太りやメタボリックシンドロームを改善するには、腸内環境を整える食物繊維が効果的でしょう」
ただ、栄養面をよく考えて食事を取りたいが、忙しい毎日、なかなか続かないのが現実だ。
「私は40歳前後から冷えや便秘、肌荒れなどに悩むことが増えました。でも薬ではなく、食べ物でなんとかしたい。そう考え、たどり着いたのがスープです」
そう話すのは料理研究家の藤井香江先生。栄養について調べ、実際に食べて効果を検証。
調理法も工夫してきたという。
「上質な食材を時間をかけて調理すれば、栄養面も味もすばらしいものができますが、毎日は続かないでしょう。身近な食材から栄養を引き出し、簡単・時短でおいしく食べたいなら『蒸しいため』が最適です」