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腰痛に悩む人へ パーソナルトレーナー提案の「耳裏シール」

女性自身
腰痛に悩む人へ パーソナルトレーナー提案の「耳裏シール」

シールはここに貼ろう



春の陽気が感じられ、暖かい日が増えてきたものの、朝晩は冷え込むこの季節。筋肉がこわばったままで、腰痛や関節痛、こりなどにお悩みの方も多いはず。

解消するにはストレッチやマッサージなどで定期的に筋肉をほぐすことが大切だが、忙しい毎日の中で継続するのは難しいもの。しかし、耳の裏にシールを貼るだけで、腰痛をはじめ、全身の痛みやこりが改善するという!

でも、どうして耳の裏にシールなの?「耳の裏シール(ポイントテーピング)」の考案者である、パーソナルトレーナーの北裕二さんに話を聞いた。

「体は筋肉によって支えられていますが、関節では、関節を曲げるときに力が入る『屈筋』と、伸ばすときに力が入る『伸筋』の2つがセットで動いています。この2つがバランスよく動いていることが大切なのですが、座っている時間が長く運動不足であることやストレスなどによって、現代人のほとんどは屈筋が緊張して硬くなってしまっています。すると、腰や背中に負担がかかり、痛みやこりを引き起こすのです。腰も、首も、膝も、痛みを生じるのは主に伸筋側ですが、原因は屈筋のほう。
耳の裏シールは、この屈筋を効果的にゆるめられる方法なのです」

■大腰筋の緊張がほぐれ冷えがとれ、頻尿が改善した人も

やり方はいたって簡単。耳の裏を始点にして、次の全身のポイントに、2センチ角のシールを貼るだけというもの。布ばんそうこうなどをカットしてもいいが、磁気治療粒やゲルマニウム粒の貼り替え用シールなら、肌への負担も少なく使いやすい。100円均一ショップで購入できる手軽さも魅力だ。

【耳の裏】(基本ポイント)

耳たぶの後ろ側にあるくぼみ。左右に貼る。

【鎖骨の下】(中継ポイント)

鎖骨の下側を内から外に向けて指でたどったときに、肩の近くで指が止まるくぼみ。

【胸骨】(中継ポイント)

握りこぶしで胸骨をこすってみて、圧痛(押したときに感じる痛み)をいちばん強く感じるところ。


【おなか】(中継ポイント)

へそから左右に斜め45度上に指2本分(2〜3cm)上がったところ。

【足の裏】(基本ポイント)

足の裏の親指の付け根の中央。
【足の裏】(重心ポイント)

内くるぶしを足の裏に向かってたどり、かかとの膨らみとぶつかったところ。

「屈筋は、耳周辺から首の前側、胸、胴の深部を通って、太ももの裏、ふくらはぎ、足の裏(親指の付け根の膨らみ部分)へとつながっています。この屈筋のラインに沿ってシールを貼ると、ごく弱い刺激を筋肉に与えることができるのです。具体的には、皮膚の上にシールを貼ったまま1日を過ごすことで、日常動作の振動がシールに伝わります。その細かい動きが皮膚の下にある結合組織を揺らし、さらに深部にある筋肉も振動。緊張して硬くなっていた筋肉がゆるむという仕組みです」

これによって伸筋の負担が軽減され、腰痛などの症状が改善。
さらに、屈筋がゆるめば周辺の血液やリンパ液の流れもよくなるため、こりや冷え、むくみといった不調の改善にもつながるという。

「頻尿が改善した方もいます。これは、大腰筋という屈筋が硬くなり冷えていたのが、耳の裏シールによって緊張がゆるみ、冷えがとれたためでしょう。ストレスで呼吸が浅いという方も、多くは筋肉の緊張による酸欠が原因。耳の裏シールで改善が期待できます」

今回紹介したポイントすべてにシールを貼ったほうが効果は実感しやすいが、とくに「基本ポイント」として挙げた耳の裏と足の裏(親指の付け根の中央)は、屈筋の始点と終点になるため、必ず貼るようにしよう。

「初めのうちは毎日貼ることをおすすめします。入浴前にシールを剥がし、お風呂から出たらまた新しいシールに取り替えるようにすると、続けやすいのではないでしょうか。かゆみやかぶれなど、肌に異常が出たらすぐに中止してください」

この春の腰痛ケアは、ペタッと貼るだけ。
耳の裏から筋肉をゆるめ、つらい痛みとお別れしよう。

【PROFILE】

北裕二

パーソナルトレーニングサロンki-ta(キータ)店主。トレーニング初心者からアスリートまで幅広くサポート

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