2022年5月3日 11:00
「春の日焼け」が招く「秋の抜け毛」…専門家に聞く対処法
気象庁によると、’90年に茨城県つくば市で観測を開始して以降、地表に到達する紫外線量は年々増加しており、10年あたりの増加率は4.1%にものぼるという。今年も私たちの肌は、過去最高量の紫外線にさらされることになる。
「コロナ禍になってから、肝斑が濃くなった、という方が増えています。マスク着用による摩擦と、紫外線のダメージをダブルに受けてしまった結果によるものだと思います」
そう指摘するのは、KUMIKO CLINIC院長で美容皮膚科医の下島久美子先生。
肝斑とは、女性ホルモンの影響から生じるシミの一種で、ホルモンの影響を受けやすい30~40代によく見られるもの。一般的なシミはポツポツと不規則に点在するのに対し、肝斑は目のまわりや頬骨に左右対称に広がるのが特徴だという。
「肝斑は摩擦と紫外線によって悪化するため、マスクがふれる頬骨のあたりが濃くなりやすい。また、マスクを長時間着けていることでメークが落ちてしまうので、そこに紫外線を浴びると悪化しやすいのです」
■在宅中でもメークで肌を保護すること
どうすれば肝斑やシミを防ぐことができるのだろうか。
「どちらも対策は同じで、まずは日焼け止めをしっかり塗ることが基本です。