「治療用アプリ」で毎日の血圧を管理 薬と同様に病院で処方へ
実は私も最近、40年来の晩酌の習慣をやめ、飲酒は週に1日程度にする生活を始めたところです。体が軽くよく眠れて、生活習慣で体調が変わることを実感しましたが、どこまで続けられるか……。
まして病気を抱えながらだと、ひとりで立ち向かうのは大変です。アプリを開発したキュア・アップの調査では「自力で生活習慣を改善するのは難しい」と答えた方が50.7%でした(’22年5月)。医師が処方する治療用アプリは、最新の医学的知見に基づいたものですから、安心して利用できるでしょう。
現在、高血圧症向けの治療用アプリは薬事承認を得た段階で、これから薬価などが決まり、実際に治療で使われるのは’22年末となる見込みです。
薬価がいくらになるかはわかりませんが、保険が使えるので現役世代なら3割負担。たとえ高額になったとしても、自己負担額の上限を超えて払った医療費が返金される「高額療養費制度」が使えます。
必要な方が利用しやすい価格になってほしいと思います。
また、治療用アプリの利用で投薬や入院が減れば、高血圧症にかかる年間約1兆7000億円とされる国の医療費が削減できるのではと期待が寄せられています。
さらに、治療用アプリは一般の新薬と比べて、開発期間は半分以下で、研究費用は100分の1以下。