花粉症の人は果物アレルギーに注意を りんごや桃を食べると口の中がかゆく
「たとえば、調理師の方などは、同じ食材を毎日頻繁に触ったり、食材を焼いたりゆでたりした蒸気を体内に吸引します。そうすると皮膚や粘膜を介して食物アレルギーになることがあるのです。とくに手荒れをしている場合、荒れた手の皮膚から食物アレルゲンを吸収し、その食物のアレルギーを発症する可能性が高くなります」
毎日、朝、昼、晩と食事を作っている主婦も注意が必要だ。
今後、果物アレルギーにならないための対策はあるのだろうか。
「実際のところ、花粉症にならないようにするのは、現代人にとって難しいと思います。ただ、重症化を防ぐという意味では、花粉症になっても健康でいることが大切。体が弱っている人は、アレルギー症状が重くなりますから」
福冨医師は病院に来る患者に対して、砂糖を控えるようにアドバイスしている。
「甘いものばかり食べて砂糖を取りすぎている人。
そしてビタミンやミネラル、鉄の不足。またタンパク質を十分に摂取できていない人は、カロリーは取れていても栄養失調状態なので、アレルギー症状が悪化しやすくなります。そうならないためには偏った食事、睡眠不足や運動不足などを避けて、生活習慣を乱さないことが大事です」