手を握って血圧を下げよう! 1日2分でOK「リズムニギニギ」
一酸化窒素が不足して血管が硬くなっても、血流を速くすることで、血管を軟らかい状態に戻すための機能が、私たちには元々備わっているということになります」
一酸化窒素のこのような働きや仕組みはすでにさまざまな治療で活用されている。
「ニトログリセリンという薬は、 狭心症の発作を止める薬ですが、一酸化窒素の血管を広げる作用を利用しています。さらに、高血圧の治療などにも一酸化窒素の発生を高める働きを持つ薬が使われています」
血管は年とともに誰でも老化していくため、生活習慣を改善することなどで、血管の老化、ひいては、動脈硬化の進行を防ぐことが必要だ。
そこで紹介するのが工藤先生考案の「リズムニギニギ」。手の運動によって、血流がよくなり、血圧も下げられるというものだ。
【リズムニギニギのやり方】
〈1〉手を心臓より低い位置にし、片手を1秒に1回のペースで握っては開くを繰り返す。強すぎず弱すぎずの、ほどよい加減の力で60秒続ける。
〈2〉もう片方の手も同様に行う。
〈3〉〈1〉~〈2〉を1日に1~2セット行う。
※注意:起床後すぐには行わない。片手ずつ行う(両手同時はNG)。自然に呼吸をしながら行う(息を止めるのはNG)。