コロナ禍で急増“あごの痛み”を改善する「アイーン体操」
「顎関節症は、日本人の5人に1人がなるといわれており、20代後半~30代前半、40代後半~60代が発症のピーク。女性は、男性よりも上あごと下あごをつなぐ関節が細く、筋肉の質も異なるため、約3倍発症しやすいのです」
では一体なぜ、コロナ禍で痛みを訴える人が増加しているのか?
「一つは、マスク生活です。マスクをつけていると会話が減り、表情が乏しくなるなど、あごの関節を動かす機会が大幅に減少。すると筋肉がこり固まり、痛みが発生しやすくなる。マスクのひもは、あごを動かす咬筋に逆らう形で長時間固定するため、さらなるこりの原因になってしまうのです」
ステイホームが続いたことも影響しているという。
「体を動かさず、テレビやスマホなどに集中していると、どうしても歯を食いしばってしまいます。上と下の奥歯は離れているのが正常ですが、無意識のうちにぎゅーっとかみ合い、筋肉を緊張させてしまうことに」
さらに、コロナ禍での不安状態が、痛みを悪化させた可能性も。
「気分が落ち込んでも、歯を食いしばりやすくなります。
また、ふだんは痛みを感じない程度のこりでも、不安が重なると“痛み”として体が反応することも。