2022年6月16日 11:00
熱中症に“塩バナナ”の新習慣 医師が教えるおいしい予防法
ひどくなるとけいれんや意識障害のおそれも。このように脱水症や熱中症の予防には、ナトリウム、つまり塩分の摂取が欠かせません」
そこでおすすめなのが先生考案の塩バナナだ。作り方は、超カンタン。バナナの皮をむいて全体に塩ひとつまみを2回ほど振るのが目安。塩は食卓塩でもよいが、ミネラルにこだわるなら海塩や天然塩もよいだろう。時間帯は栄養補給目的ならいつでもOK。1日に1本が目安だが、朝に1/2を食べ、夕方1/2にしてもよい。
「もとはランナーに、レース中にバナナと塩を両方とってほしいと、補給所に塩バナナを置いたことから始まりました。
山梨県の道志村のトレラン大会ではもう10年にわたって塩バナナを提供しています。それまで脱水症で足をつる人が多かったのですが、塩バナナ提供後は大幅に減りましたね」
この塩バナナの存在を知り、工場や建設現場などでこれを取り入れる会社も増えているという。
■こむら返りにも効果を発揮。夜のおやつに塩バナナと水を
なお塩バナナは、こむら返りにも効果を発揮する。
「主に運動中や就寝時にふくらはぎが急にけいれんを起こして足がつる状態を、こむら返りといいます。こうした筋肉の異常な収縮・硬直を防ぐにはマグネシウムをはじめとしたミネラルを補給することが大切。