“血圧が高い都道府県ランキング”東京・神奈川が下位の理由
最新の調査で、高血圧は女性のほうが多いことが明らかに(写真:アフロ)
日本人のじつに3人に1人がかかっているともいわれる「高血圧症」は、重症になるまで自覚症状がほとんどないため放置されがち。しかし、血圧が高い状態が続くと、脳卒中など重大な疾病にかかるリスクが高まる。
6月10日に公表された日本高血圧学会などの調査によると、全国での高血圧性疾患の患者数は2700万9064人。高血圧は飲酒や喫煙習慣のある中年男性がかかるものだというイメージももたれているが、今回の調査で女性(1397万9612人)は、男性(1302万9452人)よりもなんと95万人も多いことが明らかになった。
「調査は’14年の全国民の医療報酬明細書(レセプト)データベースから、高血圧の患者数と治療薬処方数を分析しました。厚生労働省の『国民健康・栄養調査』での高血圧の患者数は、推計で4300万人となっていますが、こちらは推計値なので実数ではありません。ここでの約1600万人の差は“高血圧にかかっているものの、医療機関で受診していない人がたくさんいる”ということを意味します。健診を受けていなかったり、少し血圧が高くても自覚症状がないので、病院に行かなくてもいいと思ってしまう人が多いのでしょう」