“血圧が高い都道府県ランキング”東京・神奈川が下位の理由
さらに、脳卒中死亡率が高い地域とも重なる傾向も。いっぽうで、東京や神奈川、福岡などの大都市圏が下位であるのは、食塩摂取量とはほかに、そもそも健康診断の受診率が低い、といった理由などが考えられます。また、患者の約6割は大病院ではなく診療所を受診していたので、地域のかかりつけ医の役割が大きいと思います」
■汁を最後まで飲まないルールを徹底する
日本人の食生活は、醬油を多用したり、みそ汁を飲んだりと濃い味付けになりがち。女性の1日の食塩摂取量は全国平均で9グラム、東北の県では9グラム台の後半にのぼる。
食塩を取りすぎると血液中の塩分濃度が高くなり、濃度を下げるために水分を体にため込み、その結果血液量が増え、血圧の上昇を招く。
「減塩のコツは、漬け物や加工食品、外食を極力控え、汁は飲まずに残すことです。特に体内から塩分を排出するカリウムが含まれるバナナなどの果物、いも類を含む野菜を意識的に取るとよいでしょう。薄味に慣れることがいちばんのポイントですが、味気ないと感じる人の場合は、醬油や塩の代わりに、香辛料や香味野菜、果物の酸味を活用する方法もあります。
また、食品を購入する際、パッケージには栄養成分表示がありますから、それをきちんとチェックして購入する習慣をつけましょう」