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マスクの常用で起こる顎関節症や頭痛を改善“奥歯めん棒”で全身のバランス整える

女性自身
マスクの常用で起こる顎関節症や頭痛を改善“奥歯めん棒”で全身のバランス整える

歯科での顎関節症の治療は、歯列矯正、マウスピースなどを行うが、花谷さん考案の方法はめん棒1本だけ



「最近、口が開きづらい、食事のときにあごが痛むといった『顎関節症』の患者さんが増えています」

と指摘するのは、花谷接骨院院長の花谷貴之さん。

「マスクの常用で会話の機会が激減し、口を動かすことが減りました。口を閉じたままで使わなくなると、ものをかむための筋肉・咀嚼筋が固まってしまい、何かを食べようと口を開いたときに、あごを痛めてしまうのです。

マスクを口で覆い続ける息苦しさや不快感でのストレスもあります。人は痛みやストレスがあると、知らぬ間にあごを食いしばってしまいます。これが続くと、かみしめグセがつき、あごのかみ合わせにズレが生じるのです」(花谷さん・以下同)

あご関節のズレが原因で頭痛などが起こる、いわゆる“マスク頭痛”も少なくないという。

歯科での顎関節症の治療は、歯列矯正、マウスピースなどを行うが、花谷さん考案の方法はめん棒1本だけ。

食事の際、奥歯の右、左のうち、よくかむのはどちらか、また口の右側、左側で動かしづらいのはどちらかチェックしてみよう。


あまりかまない側、動かしづらいほうの奥歯で、めん棒をかんだまま、ストレッチやマッサージなどを行い、崩れた全身のバランスを整えることができるのだ(写真参照)。

■かみ合わせを調整、肩こり、首こりなども改善される

「めん棒を使う、この『奥歯めん棒』は、食事の際に使っていない側(かんでいない側)の固まったあごを調整することで、顎関節のズレを矯正、かみ合わせを調整する方法です。

口の開きづらさやかみ合わせがよくなると、頭痛や肩こり、首こりなども改善します。

口や口腔内の動きは脳に直結していますから、頭痛にも効果的です。口の開きづらさを解消すれば、体の機能を調節する自律神経が整い、痛みを緩和すると考えられるのです」

花谷さんによれば、指導した患者さんが、この奥歯めん棒を実践して1回ですぐに効果があった、という例も少なくないという。

「『奥歯めん棒』は1日に何回やってもよいのですが、基本のストレッチを就寝前にあおむけのままで行うと、寝つきもよくなります」
めん棒は棒部分が硬めのほうが使いやすい。素材は紙、木、プラスチックなどどれでも可。ただ、硬すぎると歯を痛める危険があるので注意したほうがよいそう。


顎関節症の症状が出ていなくても、頭痛、肩こり、首こりや口の開きが気になるときは、一度試してみてほしい。

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