コロナ禍で“高温多湿”の空間が温床にーー咳と鼻水は「冬ダニ」のせい!?

じつは冬本番となってからもダニが繁殖する危険性がある
冬になると、咳や鼻水を発症する人たちが増加する。だが、その原因はコロナでもインフルエンザでもなく、“冬ダニ”かも……。
「ダニの死骸やフンが細かい粉末となって体内に侵入すると、咳などの気管支ぜんそくの発作を引き起こすことがあります。またダニアレルゲンによって、鼻炎、結膜炎といったアレルギー性疾患を引き起こすことも。もともとアレルギー症状がある人は、とくにぜんそくやアレルギー性疾患が重症化する可能性があります。季節を問わず、冬でも室内掃除、湿気をためないように換気をするなど、ダニ対策をしっかりやって、注意していただきたい」
こう語るのは、東京歯科大学市川総合病院・呼吸器内科の寺嶋毅教授。
一般的にダニは、湿気の多い梅雨から夏場にかけて繁殖すると思われがちだが、じつは冬本番となってからもダニが繁殖する危険性がある。
その理由について、ダニの生態に詳しい「アース製薬」に聞いてみた。
■高温多湿の冬の室内でもダニは繁殖する
「近年は高気密高断熱の住宅が増え、家の中は常に快適な温度が保たれています。加えて、テレワークなどの“おうち時間”の増加で、一日中暖房や加湿器がついている状況に。