2022年12月29日 06:00
寝正月に革新 腰痛解消する「寝返りゴロゴロ」体操を慈恵医科大副院長がレクチャー!
(写真:PIXTA)
「ラジオ体操の最初の動作のように、真上に上げた腕を体の脇に自然に下ろした姿勢が、人間の理想的な姿勢。でも、実際にやってみるとキツくないですか?それはまさに背筋が衰えているサイン。
実はこの背筋力の低下が、腰痛や肩こりなど、さまざまな不調の原因となるのです」
こう話すのは東京慈恵会医科大学附属病院副院長兼リハビリテーション医学講座教授で『何歳からでも丸まった背中が2カ月で伸びる!』(すばる舎)の著書もある安保雅博先生だ。
加齢とともに年間1〜2%ずつ低下していくという筋力。なかでも、ふだんの生活や運動であまり使わない背筋は衰えやすいといい、70代では20代の6割ほどの筋力になってしまうというのだ。
「背筋は頭を後ろに持ち上げたり、背中を後ろに伸ばしてまっすぐにする役割を果たしています。
人の頭の重さはボウリングの球ほど(約5キロ)。若いうちなら頭を支えながら、背中をまっすぐに保つことができます。
しかし、筋肉が衰えると背中をまっすぐにする余力がなくなり、姿勢が悪くなってしまうのです。
そうなると人の体は頭を持ち上げたり背中をまっすぐにしようと、無意識のうちに、背筋以外の筋肉を酷使してしまいます。