2022年12月27日 11:00
「懐かしのアルバム」「お土産のキーホルダー」で“ポジティブ脳”に【脳医学の権威が解説】
お正月の帰省時などに、久しぶりにアルバムをめくって昔を思い出してみてはいかがでしょうか。
旅行に出かけたときなどにキーホルダーや置物などを記念に買ったのはいいけれど、置き場所がなくて捨てよう、と思う人も多いでしょう。でも、捨てないで手の届くところに置いておくことを私は勧めています。家事や仕事の合間に、「ちょっと疲れた」と思ったら少し手を休めて、わずかな時間でもいい思い出と結びついたアイテムを眺めてみると、楽しい思い出がよみがえってきてリラックスしてきます。
昔を振り返りながら、今の自分と昔の自分がつながっていることを認識できます。幸せだった時代をなつかしみ、それが今の自分の基礎につながっていると思うと、考えがポジティブになってきます。
脳の老化が始まる40代あたりから、積極的に過去を振り返る「回想脳ワーク」を行い、ポジティブ脳にすることで、心も体も健康をキープできると言われています。
【PROFILE】
瀧靖之
東北大学加齢医学研究所機能が増医学研究分野教授。
16万人を超える脳のMRI画像を読影、解析し、多くの論文を発表。脳の発達や加齢のメカニズムの解明に取り組んでいる
厚労省「身体活動量の新基準」での達成率は49.5%(速報) ―活動量計を用いた三大都市圏での成人調査は初―