2023年2月8日 15:50
水道水で目を洗いすぎると角膜を傷つける恐れも!花粉シーズン目前に医師が警鐘
(深作院長・以下同)
網膜剝離とは眼球の内側にある網膜という膜がはがれて、視力が低下する病気。また、白内障は目の中のレンズの役割をしている水晶体が白く濁り、視力が低下する。いずれも手術が必要になる。 深作院長が花粉症で「目のかゆみ」がある人の陥りがちなNG習慣を教えてくれた。
【1】花粉を流そうと水道水や洗眼液で目を洗っている
目にホコリなどの異物が入ったときは洗い流すしかないが、外出先から帰ってきて、洗面所でうがいのついでに“目の洗浄”を行うのは、危険だそう。
「花粉症対策で、カップに入れた洗眼液で目を洗う製品が出てきたときは冗談かと思いました(笑)。目は、開いているときは常に外界と接触している繊細な臓器で、目を防御しているのは“涙”なのです。涙は、油層と水層、ムチン層の3層からなり、これが角膜を保護し、透明性と平滑性を保っています。
目を洗う行為は、この油層や角膜を保護する大事な成分を洗い流してしまうので、頭から頭蓋骨などを外して脳をむきだしの状態にするのと同じくらい危険な行為。目を洗うのはホコリなどの異物が入ったときだけにするべきです。このような危険な行為を花粉症対策として毎日行っている人は逆効果で、かえって目の病気にかかりやすくしています」