花粉飛散ピーク!中耳炎やぎっくり腰を防ぐ正しいくしゃみのポイント5つ
(浦長瀬先生、以下同)
思い切り出すのも我慢するのもだめ……ではどうすれば?そんな心配を解消するため、くしゃみのメカニズムとケガが起こる原因を浦長瀬先生に解説してもらった。
■大きなくしゃみが思わぬ怪我につながることも
「くしゃみは、鼻の粘膜の表面にある三叉神経が、なにかに刺激されることで発生します。たとえば、花粉が鼻に入ると分泌されるヒスタミンという物質が三叉神経を刺激して中枢神経に伝わり、くしゃみや鼻水を出す。これが花粉症です」
お年寄りや男性は声や動作が特別大きい気がするけれど……。
「言葉で『ハクション』と言ってしまうのは、その人が無意識のうちにやってしまっている“クセ”にすぎないんです。また、男性だから、筋力が強いからという理由で大きくなるわけでもありません。単に小さくする必要性を感じていないだけです」
そんな大きなくしゃみで想定されるケガとは――。
「動きが大きすぎて、転んで捻挫したり、どこかにぶつけて打撲することも考えられます。
また、のけぞったり背中が前後に動くので、ぎっくり腰や、まれに腰椎を圧迫骨折する可能性も」
くしゃみを防ごうと思って口と鼻を塞ぐのも危険だそう。