ビューティ情報『花粉症の人ではがんリスクが半減する可能性 東京大学特任教授が指摘』

2023年3月30日 11:00

花粉症の人ではがんリスクが半減する可能性 東京大学特任教授が指摘

このほかに、大腸がん、脳腫瘍の発症リスクも大きく下げるという報告もあります」

いったいなぜ、花粉症の人はがんになりにくくなるのだろうか。

「花粉症ががんを防ぐメカニズムについて解明はされていません。

『免疫監視機構』といって、われわれの体内には日々数千、数万個のがん細胞が生まれ、免疫の力で未然にがん細胞を殺しているとされています。花粉症は花粉に対して免疫作用が過剰に反応している状態ですから、免疫監視機構も強いということではないでしょうか。

実際に高齢になるとがんの発症率が高くなる理由は、“遺伝子の経年劣化”と“免疫監視機構の衰え”です。花粉症患者の過敏な免疫は、がん化した異常細胞にも敏感に反応して、殺してくれるのかもしれません」

■花粉症の治療は続けたほうがいい?

医療ガバナンス研究所理事長の上昌広氏も、花粉症の人にとっては明るいニュースだと語る。「免疫のエラーで起こるがんと花粉症は異なる病気ですが、いずれも『免疫』が関与するという共通項があります。さらなる研究の必要はありますが、花粉に対して免疫が過剰に反応してしまう花粉症の方の体内では、がんへの防御反応が何らかの形で働くという可能性は考えられるでしょう。

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