0.5~1秒かけてしっかりと!老眼を改善する「完全まばたき」
「老眼、近視、緑内障や白内障などの目のトラブルは、実は、まばたきが不完全なことから起こっているんです」
と言うのは、慶應義塾大学医学部特任准教授の綾木雅彦先生。
まばたきをすることで、涙で目の表面をうるおして整え、見る力を引き出すことが重要なのだが、現代人のまばたきは0.3秒だという。短すぎて十分な効果が得られず、目のトラブルは進む一方なのだ。
そこで綾木先生が推奨するのが「完全まばたき」だ。
「老眼は目のピント調節能力が低下する現象です。そもそも目の角膜の表面は分泌される涙で常に覆われて守られているのですが、まばたきが不足して涙の量が減ると、角膜の表面から滑らかさが失われてデコボコになり、光をうまく取り込めず、それが老眼や疲れ目、近視の原因になっているのです」(綾木先生・以下同)
綾木先生によると、現代人は約7割の人が、角膜の表面がデコボコになっているという。
■モニター検査では10日間で視力が0.3アップ
「完全まばたき」のやり方は以下の通り。
(1)上まぶたを下ろし、0.5秒~1秒の間、下まぶたとしっかりくっつける。
(2)目を開ける。
目のまわりにシワができるほど力むのはNG。
「『完全まばたき』をすると、しっかり上下のまぶたが当たることで生じる圧力で、油層、水層、ムチン層の涙の三層構造の質を高く保て、しかも涙の蒸発も防げます」
綾木先生がモニターに対して行った視力回復検査では、10日間、完全まばたきを意識して過ごしてもらった結果、視力が0.3アップした例もあったという。
毎日、「完全まばたき」を心がけるだけでOKのこの方法、あなたも試して効果を実感してほしい。
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