最新研究で判明した「本わさび」が脳にもたらす意外なメリット
(写真:アフロイメージマート)
「わさびに強い抗酸化作用や解毒作用があることは知られていました。最新研究では、わさびに含まれる『ヘキサラファン』という成分が、認知症やアルツハイマー病の予防、ブレインフォグの改善に効果があることがわかったのです」
そう話すのは、食品メーカー・金印の機能性ビジネス研究所所長で、農学博士の奥西勲先生。45~68歳の男女37人に判断力や注意力を測る認知機能テストを行ったところ、ヘキサラファンを摂取したグループは正答率に伸びが見られたのだ。
「ヘキサラファンの抗酸化作用が認知能力向上にも影響したと考えています」(奥西先生、以下同)
動物試験では、アルツハイマー病に似た症状のあるマウスの記憶力が悪化するのを防ぐという結果も得られた。アルツハイマー病の原因とされるタンパク質(アミロイドβ)によるダメージを、へキサラファンが抑制したとみられている。和食に欠かせないアクセントにそんな効果があるとは驚きだが、わさびの力は別の臨床試験でも明らかになっている。
「89人の男女の“脳年齢”を調べたところ、ヘキサラファンを摂取してから1カ月後の再試験で、平均55・5歳の被験者の脳年齢が、なんと3.4歳も若返っていました」