「早食い」は心臓血管病のもとだった!朝食を10分以内で済ませる人は要注意
清水先生が考えるメカニズムはこうだ。
「高血圧の人は、血液の中の酸素が不足しやすくなります。この状態は、身長低下を引き起こす要因であり、また、必要な酸素を十分に確保できていないので、ヘモグロビンを増やして不足した酸素に対応しようとします。そのため、高血圧の人は、血液中のヘモグロビン値が高い傾向にあります。つまり、早食いは血管内の酸素も血流も不足させるので、高血圧と同じような状態を作っているのかもしれません。高血圧は血管内皮障害を引き起こす危険性が高く、動脈硬化が発生する可能性も高いことから、心臓血管病のリスク因子となります」
つまり「早食い」→「身長低下」は、「心臓血管病」のサインというわけだ。
「早食いの人は、時間をかけて食事をする人に比べて、身長低下が起こるリスクが約1.3倍高いことがわかっています」
もしも早食いで、身長低下が気になる人がいるなら、心臓血管病による死亡リスクも上がっていることになるので十分注意したい。■高血圧以外にもある、さまざまな健康リスク
そのほかにも、早食いの健康へのリスクはさまざまある。
「早食いの人は、肥満になりやすい傾向があります。いわゆるメタボリックシンドロームです。