熱中症予防に必須のマグネシウム。合言葉は「そばのひ孫と孫わ(は)優しい子かい?納得」
マグネシウムが足りないと寝つきも悪い(写真:PIXTA)
今年の夏も厳しい暑さだ。気象庁は7月からの3カ月予報で、いつもの夏より暑くなると発表した。猛烈な暑さが続く見込みのため、熱中症対策を呼び掛けている。
「熱中症の予防として、水分をこまめにとるだけでは不十分です。ストレスフルで体の負担も大きい夏場は、汗などから必須・主要ミネラルであるマグネシウムが大量に流出することで、熱中症や夏バテ、睡眠障害などさまざまな不調を引き起こすからです」
そう話すのは、“ドクターマグネシウム”こと東京慈恵会医科大学の客員教授で医学博士の横田邦信先生。
マグネシウムは5大栄養素のミネラルの中で、人間の体にきわめて重要な必須ミネラルのひとつ。ブドウ糖からエネルギーを作り出すなど代謝にかかわる大事な酵素を活性化、体温調節や血圧の安定、骨の強化、血流の促進、筋肉の動きをスムーズにするなど、生きるうえで必要不可欠なものだ。
とくに夏は消費しやすく、イライラしやすい、だるい、足がつりやすい、頭痛や便秘に悩まされる、気分にむらがある、寝苦しいなどの不調が続く人は、マグネシウム不足の恐れがあるという。
「マグネシウムは体内で合成できないため、食事でとる必要があります。