薬効低下や頭痛の原因にも…「水以外で薬を飲むこと」に潜むリスク
効果をきちんと得るためにも薬は水で服用するのが基本(写真:アフロ)
薬は通常「コップ1杯程度の水か白湯で飲む」とされているが、リビングにいて手元にお茶があるときや、外出中や急に具合が悪くなったときなどには、とりあえずそこにある飲み物で薬を服用してしまうこともあるだろう。しかし、安易な飲み方には注意が必要だーー。
「急な体調不良でドラッグストアに駆け込み、市販薬を購入した際、手元に水がなくてお茶やジュースで薬を飲んだ、という経験は多くの人にあることでしょう。でも、一般用医薬品のかぜ薬や痛み止めを、緑茶やコーヒー、エナジードリンクなどで飲むことは避けたほうが無難です。どちらにも『カフェイン』が配合されており、カフェインの過剰摂取から心臓に負担をかけるだけでなく、頭痛や不眠の原因になるためです」
そうアドバイスするのは、『ドラッグストアで買えるあなたに合った薬』(羊土社)の著者で、薬剤師の児島悠史さん。カフェインの過剰摂取は神経系を刺激するため、ほかに不安、めまい、イライラなどを招くことも。
またコーラやジュース、牛乳などで薬を飲むと、薬によってはその効果が弱まったり、逆に強まったりすることもある。