薬効低下や頭痛の原因にも…「水以外で薬を飲むこと」に潜むリスク
スポーツドリンクのなかには糖質が多いタイプの商品もあるが、糖尿病の人がこれを飲むと、血糖値コントロールに影響することがある。糖質が少ないタイプのものを選ぶようにしたい。
「基本的なことですが、糖尿病の人は糖分の多い飲料、高血圧の人は塩分の多い飲料、心不全などで水分量を制限されている人は水の飲みすぎにも注意が必要です」
年齢を重ね、骨を強くしようと、牛乳などカルシウムを豊富に含む飲料を意識的に取る人も多い。しかし、一部の骨粗しょう症の治療薬を使っている人は控えたほうがいいという。
「骨粗しょう症の薬のうち『ビスホスホネート製剤』は、牛乳で飲むと吸収が大きく悪化する恐れがあります。必ず水で服用し、服用後60分間は水以外の水分を取らないようにしなければなりません。また、甲状腺機能低下症の治療に用いられる『レボチロキシン』は、コーヒーの飲用によって吸収が阻害され、病状のコントロールに悪影響を及ぼすことがあります」
お酒で薬を飲むのは厳禁だ。たとえば睡眠薬とアルコールには共通した作用があるため、同時に飲むと薬が過度に効いてしまい、記憶が曖昧になる、呼吸がしづらくなるといったトラブルの原因に。