認知症による行方不明者が1万8000人と過去最多! 家族の「徘徊失踪」を防ぐために知っておくべきサービス8
「地域包括支援センター」で相談をすると、定期的に見守りをしてくれるほか、必要な行政サービスを教えてくれる。介護で困ったことがあったら真っ先に相談するべき機関。
【7】見守りネットワーク
認知症の当事者と家族にとって心強いのが、各自治体にある「見守りネットワーク」だ。高齢者が行方不明になったときに、警察だけでなく、地域の関連団体が捜索に協力して、すみやかに捜してくれる。
自治体によって運用の方法は異なるが、防災無線やSNSなどで行方不明になった人を迅速に捜すシステムが構築されている。自治体によっては、緊急通報装置などをレンタルしてくれることもあるので、地域のセーフティネットを知っておくと安心できる。
【8】認知症サロン
認知症の当事者やその家族などが定期的に集まり、参加者の介護経験を話したり、困っていることを相談する場。病院内や介護事務所、NPOなど民間団体でも実施している。
「いつも介護をされているご家族に伝えているのは、一人で抱え込まないこと。私たちの病院内では、当事者とその家族が参加できる『認知症サロン』(通称「欅カフェ」)を開催していますが、こういったコミュニティーに参加するのもいいでしょう。