YouTube界では“モッパン”が一大ジャンルに成長も…医師が警鐘する“大食い”に潜む健康リスク
そこで、ファミリークリニックひきふねの梅舟仰胤(うめふね・ぎょうたね)医師に話を聞いた。
――短時間に大量の食べものを食べる「モッパン」をすると、身体にどのような負担が生じますか?
「まず、胃腸にかなりの負担を強いるので胃腸機能低下を引き起こします。そのほか、血糖値や脂質の急激な上昇を引き起こすことで動脈硬化を来たし、さまざまな生活習慣病のリスクを上昇させる原因になります。」
大食いを行う人の中には、こうしたリスクを防ぐために食事後に食べたものを吐き出している人もいると言われている。吐き出せば、身体に影響はないのだろうか?
「確かに、吐き出すことで体内への吸収はある程度防げますが、嘔吐行為を繰り返すことで逆流性食道炎などの疾患リスクを上昇させます。また、頻回の嘔吐により電解質異常が起きるので、色々な疾患を引き起こす一因になることは否めません」
また、梅舟医師はガンマGTPが上昇する主な原因として「アルコール・脂肪肝、ウイルス性肝炎、肝腫瘍、胆道系の疾患(胆石、胆道癌)など」を挙げた上で、高橋さんが発表していた2700という値についてはこう分析する。
「即入院とは限らないですが、背景に何らかの肝疾患が隠れている可能性が高いので、速やかに消化器内科を受診する必要があります。