香りをかぐことで脳を刺激、活性化! 東大式アロマで認知症を予防
東大式のアロマを使った嗅覚トレーニングとは、どのようなものだろう。
「花や果実、スパイスなどのアロマオイルをかぎ、鼻腔の嗅細胞を刺激する治療法で、自宅でもできます。
まず、4種類のアロマオイル、密閉ボトル(50ml)4本、直径2㎝大の綿球(丸めた脱脂綿でもOK)4個を用意。アロマオイルは、『バラ』『レモン』『ユーカリ』『クローブ』を用います。この4種類の香りが、世界標準の組み合わせです」
密閉ボトルに綿球を入れ、アロマオイルを各ボトルに1mlずつ垂らしてフタをする。準備ができたら、バラ→レモン→ユーカリ→クローブの順に、それぞれの香りを10秒間かいで、10秒間休み、次の香りに移る。それを5分繰り返す。
「嗅細胞の再生を促すには強い香りの刺激が必要です。
密閉ボトルを使い、ボトル内に香りが充満したところで開け、それをかぐことで強い刺激が与えられます」
かぐときは、バラならバラと、香りを具体的にイメージすると効果的なのだとか。
嗅覚トレーニングは1日2回行う。朝と夕方がおすすめで、12時間ほど間隔を空けるのがコツだ。
なお、高価な100%天然精油でなくとも100円ショップのアロマオイルでも、嗅覚トレーニングなら、においをかぐという意味では効果がある、と近藤先生はいう。