「トマト×アスパラ」で紫外線疲れ、「ツナ×にら」で冷房病……酷暑で蓄積した「夏ダメージ」は食べ合わせで解消
トマト×アスパラガスは抗酸化作用が高い組み合わせのひとつ
「暑さで『なんとなく不調』を感じるという方は、必要な栄養が不足していたり、ストレスで慢性的な炎症が起きている可能性があります。『食薬』の考え方を実践すれば、“夏ダメージ”の解消につながります」
著書に『すっきりしない不調を改善 組み合わせ食薬』(WAVE出版)などがある薬剤師で国際中医師の大久保愛さんが、こう話す。
長びく猛暑により、特に病気ではないけれど、胃もたれ、不眠、肌荒れなど「なんとなく不調」が重なっている人も多いだろう。
そんな不調の改善につながるという「食薬」とは、なんだろうか。
「『なんとなく不調』を、生活習慣から見直し、長期的視野で治していくのが東洋医学。その目的は治癒力を高めることにあります。一方、データを基に病気を特定し、薬や手術などで即時治療するのが西洋医学。両者の利点を組み合わせ、日々の食事に応用したものが『食薬』なんです」
つまり数千年の歴史がある漢方医学と、エビデンスに基づく現代の予防医学を「いいとこ取り」したのが「食薬」。
「また、分子栄養学などの観点から具体的な対応をすることもできます。