「耳かき」「鼻ほじり」で認知症!? 実は危険なNG習慣
鼻ほじりが原因で、アルツハイマー型認知症になるという研究結果があるんです。
そう話すのは、岡山大学病院高度救命救急センター長で、『ウソみたいな人体の話を大学の先生に解説してもらいました。』(秀和システム)の著者の中尾篤典先生。
豪・グリフィス大学の研究チームによって行われたマウスを使った実験ではあるが、人間にも起こりうるのだという。
「その研究では、肺炎クラミジア菌をマウスの鼻孔に塗り付けたところ、マウスの嗅神経を伝って脳に侵入し、鼻粘膜に感染してから24~72時間以内に脳への感染が起こっています。
しかも、肺炎クラミジアに感染したマウスの脳細胞は『アミロイドβ』という成分を放出し、脳組織に沈着させ始めました。
このアミロイドβはアルツハイマー型認知症の原因の一つと考えられていて、タンパク質の塊のようなものです。この物質が神経細胞の外側に沈着すると、神経細胞が壊れていくといわれています」(中尾先生、以下同)
認知症の約半数を占めるアルツハイマー型認知症に、感染症が関わっている可能性は以前から指摘されてきたという。
患者の脳にヘルペスウイルスや真菌、肺炎クラミジア感染症が高確率で見られたとする報告が上がっているのだ。