女性のは副作用のリスク2倍! 目的外使用の「痩せ薬」で腸閉塞に…
2023年度は過去最高を記録する見込みだという。
「相談は女性が76.5%と多く、平均年齢は43.3歳。平均購入額は約12万円です。糖尿病治療薬を痩身目的で使うのは不適正で、安全性と有効性は確認されていません」(国民生活センター情報部)
■副作用のリスクが女性は男性の2倍!
糖尿病ではない人が使うことが承認されていない薬を、気軽にダイエット目的で使用することには大きなリスクが伴う。
「保険診療で使う薬とはいえ、当然、副作用があります。重大な副作用としては低血糖、急性すい炎、吐き気、めまいなど。また重要な有害事象として腸閉塞が知られており、便秘、腹部膨満感、腹痛など腸閉塞が疑われる場合はすみやかに投与を中止する必要が。
糖尿病患者に対しては、リスクと利益を勘案したうえで、医師による経過観察のもとで服用が行われます。
しかし、オンライン診療の場合は、十分にそれが行われていない可能性が高い」(牧田院長、以下同)
昨年10月には、ダイエット目的で健康な人が糖尿病治療薬を使用した場合、すい炎のリスクが9倍になることをカナダのブリティッシュ・コロンビア大学の研究チームが報告している。
「女性は小腸で薬を吸収する速度が男性よりも遅く、男性よりも2倍も薬による副作用のリスクが高いことが報告されています。