ハチクロで風邪・インフルエンザ撃退!「はちみつ&黒コショウ」は市販咳止め薬より咳が止まる
また、同じように、黒コショウは昔から食欲増進、血行促進、解熱、解毒、抗菌などの用途に使われているスパイスだが、黒コショウに含まれるピペリンという生理活性物質には、抗炎症・抗酸化作用、免疫調節作用、認知機能改善効果などがあるということがわかっている。こちらも日常的に、手軽に使えるありがたい“食薬”だ。
「黒コショウには体を温める作用などさまざまな効果が研究されていますが、私が特に注目しているのは、黒コショウが、同時にとる食材の栄養成分の吸収率を高めるという特徴です。たとえば、秋ウコン(ターメリック)と黒コショウを使った研究では、秋ウコンに含まれるクルクミンの吸収率を、黒コショウに含まれるピペリンが約20倍に高めてくれることがわかっています」(平柳先生、以下同)
クルクミンとピペリンを一緒にとった場合の相乗効果は顕著で、新型コロナウイルス感染症の症状の早期回復や入院期間の短縮が期待できるという研究結果もある。「どうやら、黒コショウは“黒子”的な働きをする傾向があるようで、黒コショウとはちみつを一緒にとることで、黒コショウがはちみつの働きを高めてくれることが期待できます」
はちみつの咳止め効果、黒コショウの消炎作用といった働きは、まさに今の季節、風邪の症状を抑えるのに役立ちそうだ。