篠山紀信さん83歳、坂田利夫さん82歳での“老衰”による逝去に「若すぎる」の声…医師解説「老衰が急増」の理由
昨年12月に亡くなった坂田さん。親しかった西川きよしさん家族と(写真:時事通信)
《82才で老衰なんて、若すぎます》
《両親に年齢が近い方が老衰で亡くなられて、そのお年で老衰なのかと、早くないかと思ってしまう》
昨年12月、亡くなった篠山紀信さん(享年83)と坂田利夫さん(享年82)が老衰で亡くなったことが報じられると、X(旧ツイッター)上ではこんな声が。
これまで、老衰といえば、特定の疾患を持たない80代後半や90代以上の人が静かに息を引き取るというイメージが強かった。だが、近年、比較的若い人の老衰での逝去のニュースに触れる機会が増えたと感じている人は多いのではないだろうか。
昨年、6月には落語家の古今亭八朝さんも老衰で亡くなったことが報じられているが、年齢は71歳だった。
■老衰で亡くなる人が20年前の8倍に
実際に老衰で亡くなる人は増えている。
厚生労働省の人口動態統計によると、2022年に老衰で亡くなった人の数は17万9529人。
2002年は2万2682人だったから、この20年で約8倍にもなっている。高齢化が進んでいるとはいえ、この20年で高齢者数が8倍になっていることはない(実際は1.5倍)。