1時間以上手を洗う、ドアノブやつり革が触れない…女性の強迫性障害は、出産 子の独立が引き金に!
平均発症年齢は20歳前後。発症してから10年ぐらいたってから初めて受診されるケースが多いです。当院の場合、30~40代の方が多く、50代以上の方もいます」
発症すると、日常生活や社会活動にも影響が出るといわれている。具体的にどのような症状が起きるのだろうか?
【不潔恐怖・洗手強迫】
ドアノブや手すり、つり革など、不潔に感じて触れない(強迫観念)。
汚れや汚染の恐怖を打ち消すために過剰に手を洗う(強迫行為)。
「とくに女性に多い症状です。手洗いを繰り返しすぎて、手荒れ、肌荒れを起こしている方がとても多いです。1時間以上、手を洗い続けるというケースもあります。
コロナ禍によって、不安や恐怖がさらに高まり、より過剰になったという方も増えました」
【確認行為】
戸締まり、鍵のかけ忘れ。ガスの元栓の閉め忘れ、電気の消し忘れなどを過剰に確認してしまう。
「玄関の鍵をかけたかどうかの確認を、何度も何度も繰り返す。そして確認しても不安が残る。そのため出かけるまでに時間がかかり、遅刻を繰り返す。患者さんのなかには、閉め忘れ、消し忘れがないか、毎日スマホでドアノブやスイッチ類などの写真を撮って、安心を得ようとする方も」