腕の筋力低下が足腰の衰えの呼び水に!寝たきり防ぐ「3・5指体操」
最近歩くのが遅くなった、と思うことはないだろうか。そうであれば、この「3・5指体操」に挑戦してほしい。1カ月で姿勢よく、早歩きする自分に驚くだろう。
「女性は、女性ホルモンが減少する更年期以降、筋力の低下や骨格の老化が著しく加速します。特に、握力の強さが寿命と関係していて、握力が低下するとさまざまな病気による死亡リスクが高まるという報告もあります」
こう話すのはアジアン・ハンドセラピー協会代表で鍼灸師の松岡佳余子さんだ。
「ペットボトルのフタが開けにくくなった」「以前は持てた荷物が持てなくなった」「物をよく落とす」などといったことが現れたら握力の低下が関係している。
「誰しも年齢とともに体力の低下を感じることがあるでしょうが、手指のストレッチをすることで、いくつになっても骨格を整え、筋力を上げることが可能になるのです」(松岡さん、以下同)
手には全身のツボが集まっており、手のひら側は内臓に、手の甲側は体の骨格に対応していると松岡さんは指摘する。
「ですから、手指をストレッチすることは、体の骨格と内臓の両方に働きかけることとなり、健康な体づくりが期待できるのです」
手指を伸ばすだけという点が驚きだが、実は松岡さん本人がこの恩恵をしっかりと感じているのだそう。