「昭和47年以前生まれ」の人は要注意!「はしか」大流行で、52歳以上は“脳炎死”の危険が
(写真:Taka/PIXTA)
《はしか、欧州急増し世界的に流行ワクチン接種減影響か、日本でも》
3月2日、共同通信は、欧州を中心に世界各地ではしか(麻疹)の感染が拡大していると報じた。日本でも、3月8日東京都内で、20代女性の感染が報告、この患者は、3月1日に大阪府で発表した事例と同じ国際便の飛行機に搭乗していた。
ナビタスクリニック立川の内科医・久住英二さんが語る。
「WHO(世界保健機関)によると、欧州で発生したはしか患者数は、2022年は約950人でしたが、2023年には4万2千200人と、45倍にも急増しています」
その原因と考えられるのが、コロナ禍によって6千100万回分のワクチン接種の機会が失われたことなどがあげられる。
「また、ワクチンに対するネガティブな情報などにより、接種をためらう人が少なくないのではないでしょうか。
ただし、はしかは集団の95%に免疫がなければ流行してしまう危険性があり、本来2回受けるワクチン接種率のわずかな低下でも影響が出る可能性があります。
実際に患者が急増している欧州では、2019年の1回目のワクチン接種率は96%でしたが、2022年には93%に、2019年の2回目の接種率は92%でしたが、2022年には91%に減っています。