新潟大学発表“女のメタボ腹”実は腹囲77cm以上で突然死リスクが増大
(写真:PIXTA)
長くメタボ診断の目安だった腹囲90cmを77cmと短くするべし、という仰天ニュースが入った。痩せていても、動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中になるリスクがあるという。“魔の13cm”に迫る。
「女性のメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群、以下メタボ)の腹囲の基準値は77cmが適切」。昨年11月、新潟大学の研究チームによる研究結果から、このような新提案が示されたと、3月9日に朝日新聞が報道。
この研究は、新潟大学の血液・内分泌・代謝内科の藤原和哉特任准教授、曽根博仁教授らによって行われたもので、’08年から’16年にかけて健診を受けた18~74歳の男女約56万5千人(内女性は約23万5千人)のその後を追跡したもの。
心血管疾患の発症リスクを見極めるため、適切な腹囲を調べたところ、女性の場合、腹囲77cmが基準値として適切だと浮かび上がったのだ。これは、現在のメタボの診断基準である腹囲90cmから13cmも少ない数値となる。
“腹囲77センチ案”について、イシハラクリニック副院長の石原新菜先生はこう話す。
「今回、約8年間の追跡調査から、新たな数値が出たということで、早めの警告が病気の予防につながるのではないかと期待されます」