脳が活性化して、記憶力アップ!認知症予防に「ひとり言」の驚くべき効果
(写真:C-geo/PIXTA)
悪い癖と思われてきた「ひとり言」。実は自己肯定感を強め、記憶力をアップさせることがわかってきた。さらに「ひとり言」には、脳に刺激を与え活性化させ、眠っていた能力を伸ばす力があるという。
「あまりいい印象を持たれない『ひとり言』ですが、驚くほど脳を活性化させ、記憶力を高める力を秘めています。認知症の予防としても最適でしょう」
そう語るのは、脳内科医で加藤プラチナクリニック院長の加藤俊徳先生。“脳活”のスペシャリストである加藤先生は『なぜうまくいく人は「ひとり言」が多いのか?』(クロスメディア・パブリッシング)を出版。“ひとり言”をよく言うという加藤先生が、自らの経験もまじえ、1人でつぶやくことが脳に与える影響を紹介している。
「認知症になると、もの忘れや状況に応じた判断や選択ができなくなります。
これは脳の海馬が関わり、思考するときに必要な情報を一時的に保存する『ワーキングメモリー』の機能低下によるもの。短期記憶をつかさどる働きで、たとえば会話ができるのもワーキングメモリーの作用で相手の話を記憶しているから。ここで処理される情報が多いほど脳全体が活性化します。