ほうれん草 味噌汁にそのまま入れるのはNG? SNSで話題の疑問に管理栄養士が回答
ある日突然、七転八倒の激痛に見舞われる尿路結石ーー。想像するだけで冷や汗が出そうだが、X上でその尿路結石の”要因”に注目が集まっている。
Xで話題になっているのは、ほうれん草を”下茹でせずに味噌汁として煮込んで食べる”という行為。ほうれん草を下茹でして絞らないと、ほうれん草に多く含まれるシュウ酸によって結石ができるのではないかというものだ。
Xでは連日《ほうれん草》《尿路結石》《シュウ酸》がトレンド入りし、世間の尿路結石への恐怖心が窺える。
ほうれん草は、日本のみならず世界中で食べられている食材だ。栄養価も高く、手に入りやすいため食卓には欠かせない。そこで、ほうれん草をどのような方法で食べるのがいいのか、管理栄養士の森下久美子さんに話を聞いた。
「まずお伝えしたいのが、”ほうれん草を食べる=尿路結石になる”というわけではありません。
確かに、ほうれん草には他の野菜よりも多くのシュウ酸が含まれています。シュウ酸はカルシウムと結合しやすく、シュウ酸を過剰に摂取することは尿路結石の一因になります。
しかし尿路結石を起こす要因には、それ以外にも水分不足や動物性タンパク質や脂質のとりすぎ、シュウ酸を分解する細菌が少ない腸内環境などさまざまなものがあります。