「捨てないで!」ブロッコリーの茎は食べられる?SNSで話題の疑問に管理栄養士が回答
食物は全体でひとつの命であり、それを丸ごと余すことなく食べることで栄養価もアップしますし、エコにもつながります。もちろん例外もあり、食べられない部分というのはあります。ブロッコリーに関しては、ぜひ花蕾と茎の部分どちらも食べていただきたいですね」
■ブロッコリーの花蕾と茎では多く含まれる栄養素も異なる
森下さんによれば、ブロッコリー全体には、強力な抗酸化作用、代謝を助けたり、免疫機能を維持するなど豊富な栄養素があるとのこと。ビタミンC、ビタミンK、葉酸(ビタミンB9)、ビタミンB6、食物繊維、カリウム、β-カロテン、ビタミンE、スルフォラファン、タンパク質などだ。とはいえ花蕾と茎では、それぞれに多く含まれる栄養素は異なるという。
「ブロッコリーの茎と花蕾は、それぞれに高い栄養素があります。密度が高い茎の方に多く含まれる栄養素は、ビタミンC、食物繊維、カリウムなどです。ビタミンCは強力な抗酸化ビタミンで、免疫システムを支え、肌の健康を保つためにも必要な栄養素です。
食物繊維は外側の硬い皮を剥いた場合でも、花蕾部分と比較して多いまたは同等の量を保つとされています。皮そのものにも食物繊維を多く含むため、皮を剥いだ後でも内部の茎には食物繊維が十分あります。