春の汗は1年で最もクサい!ストレスは玉ねぎ臭の原因にも…医師が“簡単”ニオイ対策を伝授
(写真:PIXTA)
「え、どこからかすえた玉ねぎのニオイが…」と思ってニオイの元をたどったら、自分の足だったときのショックといったら!寒暖差が激しい今の時季、急に暑くなり少し汗ばんだだけで、強烈なニオイが鼻につくようになる。
「じつは、春は1年で最も汗のニオイが強くなるピーク期なのです」と言うのは、『日本人はなぜ臭いと言われるのか 体臭と口臭の科学』(光文社新書)の著者で内科医の桐村里紗先生。
「人の体は体温が上昇すると、エクリン腺と呼ばれる汗腺から汗を出します。夏の時季など汗腺機能が活発になると、汗腺に含まれるミネラルが血管に戻され、血液に再吸収されます。そのため汗には余分なミネラル分が残らず、サラサラした無臭のよい汗になるのです。
汗腺機能が低下する冬から春先にかけては、血液へのミネラルの再吸収率が低下して、蒸発しにくいベタベタとした悪い汗になります。ミネラル分が多いと皮膚の常在菌のエサになり、強いニオイを放つようになります。薄着になるのでニオイで周囲に迷惑をかけているのでは?と神経過敏になる人も多いのではないでしょうか」(桐村先生、以下同)
日常的に汗をかいていないと、体温調節を担うエクリン汗腺の機能が低下して、ベタベタした汗をかきやすくなる。