GWに感染拡大が懸念される感染症…はしか、破傷風に「致死率30%」の病気まで
破傷風菌は、土の中などに常在しており、なかでも関東ローム層でも検出。ガーデニングや山登りが趣味の人などはリスクが高いといえます」
病状が進めば、痺れや麻痺が残る可能性も。
「強直性痙攣といって筋肉が強く収縮し、背中がそり返り、そのまま骨が折れて亡くなるケースもあります。2018年の破傷風の届出数は134です」
ワクチンに関しては、1967年生まれ以前の人は接種していない可能性が高い。
「さらに1968年以降に生まれた人も、その効果は50年ほどで低下するといわれるので、50歳以降は10年ごとに追加接種しておくと安心。1回あたり3千~5千円ほど」
【9】帯状疱疹〈感染度・C、危険度・B〉
80歳までに3人に1人が発症するといわれる帯状疱疹。
「原因となる水疱瘡のウイルスは、一度かかると神経に潜んでいます。加齢や疲労で抵抗力が落ちたり、ストレスなどにさらされると、潜んでいた水疱瘡のウイルスが暴れ出すというイメージ」
好発年齢の50代以上を対象に、ワクチン費用の一部を負担する自治体が多くある。
1回あたり5千円~2万円ほど。
■ワクチン接種の機会は年代によって逃していることも
【10】日本脳炎〈感染度・C、危険度・A〉
感染しても発症するのはわずかだが、ひとたび発症すると後遺症が残ったり、死亡する確率が高い。