40代後半から要注意!むせる、口の中が乾燥する…健康寿命を縮める「口の衰え」
(写真:PIXTA)
口が回りにくくなった、なんだか口が渇く……。口内の不調に、マスクを外して気づいた人も多い。
年齢とともに「むせる」「食べ物がうまく飲み込めず、食べこぼしが増えた」「滑舌が悪くなる」など、口腔機能の衰えが出てくる状態をオーラルフレイルと言う。
「オーラルフレイルは口のフレイル(虚弱)という意味の造語で病気ではありません。口に“ささいな衰え”が出た状態を言います。高齢者特有の状態だと思うでしょうが、じつは患者さんを診ていると40代後半から50代ぐらいから口と口の周りにささいな衰えが現れている人が増えています。それを放置しておくと、衰えが積み重なり全身のフレイルに進み、筋肉が衰えるサルコペニアや低栄養を引き起こして心身機能の低下につながると考えられています。健康寿命を延ばすためにも、早くオーラルフレイルのサインに気づき対策を講じることが大切です」
そう語るのは、幸町歯科口腔外科医院の宮本日出院長だ。
オーラルフレイルはシグナルがあるが、そのなかでいちばんわかりやすい兆候が「むせる」頻度が高くなることと「口の渇き」という。
「いちばん頻度が高いのは『むせる』回数が増えてくること。