3カ月以上続く“原因不明のめまい”その4割が新疾患「PPPD」だった!新潟大学の医師が解説
しつこいめまいが3か月以上続くPPPDはこれまでの「抗めまい薬」が効かないという(写真:ペイレスイメージズ1/PIXTA)
6月になり急増するめまい。長続きする、よくならないと感じたら、それは新疾患“PPPD”かも。薬が効かないしつこいめまいの正体を、新潟大学の医師が解説する。
「つねにフラフラとしためまいに苦しんでいて、外出したときなど“地震が来た!?”と思うくらい症状が強くなります。もう数カ月、この症状のままですが、耳鼻科や脳神経外科で検査しても、何も異常が見つからないため、治療もできない状態です」(50代読者)
もともと、梅雨に入る6月は気圧の変化で、めまいの症状が強くなるといわれているが、冒頭のように、原因不明のめまいに苦しむ人は少なくない。新潟大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科の教授・堀井新さんが解説する。
「検査では異常がないのに、3カ月以上慢性的なめまいに苦しむ人の多くが、これまで日本では“めまい症”とくくられて診断されていました。抗めまい薬なども効かず、困っているのに『気にしすぎですよ』と何の治療もされずにいるケースが多かったんです」
しかし2018年に『持続性知覚性姿勢誘発めまい』(以下PPPD)