「冬の月曜日の朝」は心筋梗塞が増える!? 医師が教える突然死防ぐ「体内時計」の整え方
また、体内時計のアンバランスは、メタボ、高血圧、糖尿病、うつ病、骨粗しょう症などの生活習慣病を招くこともわかっている。
「最近ではがん、老化現象、アルツハイマー型認知症も体内時計と関係があることも明らかになってきました。
たとえば、夜勤を含む不規則な勤務体系の女性の場合、乳がんのリスクはそうでない人に比べて2倍になることがわかっています。
体内時計が狂うと、細胞内の遺伝子も不調になり、免疫、自律神経、ホルモンのバランスやリズムなどが乱れてしまうのです」
こうしたリスクには男女差や年齢差もあると大塚先生は加える。
「女性は男性よりも不安感や感情調節障害を訴える頻度が高いことからもわかるように、ストレスに弱い傾向があり、突然死のリスクも高くなりがちです。
さらに、更年期でエストロゲンの分泌が減ると、体はストレスに対して一層弱くなります」
こうしたリスクに対する予防法は、なにより太陽の動きに合わせた生活リズムを送ること。それによって遺伝子の役割を最大限に働かせることができるのだ。
■適切な1日のルーティンを日々の生活に習慣づける
「太陽は私たちの体内時計のセンサーです。
脳の視床下部は、私たちの健康を維持するために体の働きを調整している自律神経やホルモンなどを取り仕切る働きをしています。