百恵さんのメークも手掛けた“偉大なる母”に導かれ――「現代の名工」に選出されたネイリスト・木下美穂里さん

「現代の名工」にネイリストとして初めて選出された木下美穂里さん
「この春夏のテーマは“モア・イズ・モア”。こんな時代だからこそ、少しわがままに、もっともっと人生を楽しもう!という思いを込めました。テーマカラーはチョークピンクです」
今年1月、東京・永田町にある「日本ネイリスト協会(JNA)」のスタジオで「2025春夏トレンド」メインビジュアルの撮影会が行われた。JNAでは年2回、ネイルトレンドを発表しているが、そのプロジェクトリーダーが、同協会理事の木下美穂里さん(62)。
今では、誰もが当たり前に楽しんでいるネイル。美穂里さんは、わが国にまだ“ネイリスト”という言葉がないころから若きパイオニアとして、その技能の向上に貢献してきた。近年では、介護の分野でのネイル活用を提案していることでも注目されている。
美容界に加え、広告などの映像分野においてもネイルの価値を高めてきた功績が認められ、昨年秋には卓越した技能者を厚生労働大臣が表彰する「現代の名工」に選出。
60年近い同賞の歴史のなかで、ネイリストとして初の快挙だった。
「お人形さんみたい!表情もステキ。そうそう、あなた自身が楽しんでいるのがいちばんね」